生きるものさしづくり

図書とか、山暮らしとか、思考の整理とか、時々お金との付き合い方とか。

お金は一番大切なものではない

お金との距離感を適切に保ちたい

こんにちは chibaです。

 

自分のお金に対する今の考え方を

まとめたい、というのがこの記事です。

 

公立の小・中・高校に通い、

国立の大学に5年間通わせてもらいました。

いままで何不自由なく暮らしてきた

だからこそ言えることかもしれませんが、

お金が全てではない

お金に頼りすぎない生活を送りたい、

と思っています。

 

これだけたくさんの空き家があるのに、

とくに東京は

空き家率がすごいことになっていますね。

どうしてみんな

ローンを組んで新築の家を買うんでしょうか?

対してデザイン的に素敵だとも思えない

ブランドの服やアクセサリーなどを

どうして高いお金を出して買うんでしょうか?

高いお金を払って子どもを学習塾や

私立の学校に通わせた結果、

本当に素敵な大人へと成長していくのでしょうか?

 

資本主義社会は

お金を殖やすことを目的にした社会。

以前、

電通の社訓?が話題になっていましたが、

消費し続けなければ回っていかない

自転車操業のようなものだと思います。

 

何が正しいかはわかりません。

それぞれの答えがあると思います。

ですが、

今の消費を前提にした社会は、

確実にまっとうではないと思いますし、

個々人がもっと自覚的になる必要がある

と個人的には思っています。

 

 

お金に頼り切らない生活

地方に移住したのは、

これが大きな理由です。

 

贈与経済というところまで

なかなか実現可能性を自分のなかで

確立できていませんが、

田舎での暮らしをはじめていくなかで

確実にお金を消費する場面は減りました。

お金がなければならない

という恐怖感も少しずつではありますが、

薄れつつあります。

 

何でも自分でやらなければならないですが、

そもそも

お金を払ってサービスを受けすぎていること

それが当たり前になっていることが問題で

本来

生活は自分たちの手で作っていくものだと

改めて実感することができました。

 

自分たちの手に暮らしを取り戻していくこと

どうしても必要なお金は

あくまでも交換の道具としての役割を

逸脱させずに、

どれくらい必要なのか

冷静に見極めて

これから先の生活を

形づくっていきたいと思っています。

 

このあたりの書籍は

自分の考えを固めていく上でとても

参考になりました。

特に内田節先生の本は、

折りに触れて読み返す本になっています。

  

 

貨幣の思想史―お金について考えた人びと (新潮選書)

貨幣の思想史―お金について考えた人びと (新潮選書)

 

 

 

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

心がフッと楽になる読む処方箋『内向型人間の時代』

人と関わるのはどうしても苦手、でも、、

こんにちは chibaです。

 

みなさん、こんな経験ありませんか?

「飲み会でトイレに立ったら、自分の席に別の人が座ってる。

新しいグループにも入りづらいし、い、居場所がない、、」

 

「人と会うのは楽しいんだけど、行く前はおっくうだし、

終わって帰るとどっと疲れるしで、けっこう体力使う」

 

「ご飯食べてるときに聞こえてくる隣の会話。

よくこんな中身のない話しをし続けられるよな」

 

「懇親、親睦と名のつく会が本当に苦手」

 

、、、すべて、僕のことです。

 

小さいころから、もの静かで手のかからない子どもだと

言われ続けてきました。

いまでも、

休日はできるだけ外出せず静かに本でも読んでいたいし、

積極的に人とあまりしゃべりたくないし、

しゃべっても聞き役に回って口数が少ない。

 

でも、

 

ずっとその内気な自分を「ダメな人間」だと思い、

エネルギッシュで雄弁で、人を巻き込み元気にしていく

そんな人間こそが「すばらしい人間」だと信じていました。

そうならなければならない、とう脅迫観念もあります。

 

その思いはまだありますが、

今の自分を全面的に肯定し、

明日へ向かう活力をくれたのが

この本です。

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

 

 

 

何がそんなに心に響いたのか?

一言でいうならば、

本書が

「内向型人間の存在を全面的に認めている」

という点にあります。

 

本書のなかにはたくさんの人物が登場しますが、

いずれも他人との関わり方や

内向的である自分に自信をもてずにいる方々ばかり。

また、

一見華々しく活躍している人でも、

じつは講演前にはトイレにこもったり、

独りでいることが好きだったり、

特別なプレゼン用のトレーニングに通っていたりと、

「わかる!」という共感がいたるところで発見できたのです。

 

個人主義主義主張を声高に叫ぶことこそ美徳とされる

アメリカにおいても

たくさんの内向型人間は存在している。

そんな事実も自分を強く勇気づけてくれました。

 

そして、筆者の真摯な語り口調と

豊富なケース紹介によって

非常に説得力のある内容になっていたことも

個人的にとても好感のもてる点でした。

 

 

外向型リーダーが必ずしも有能なわけではない!

雄弁に自分の主張を語り、チームを納得させ、

正しい方向に導いていく強いリーダー。

そんな存在に憧れませんか?

 

ですが、

本書では雄弁で人を巻き込むリーダーが

必ずしもいい結果を残すわけではないと語っています。

独善的な誘導によるミスリード、暴走、

他の意見を排除するによる不利益、など。

 

一方で

内向型リーダーでも有能な人物は

数多くいることを教えてくれます。

マハトマ・ガンジースティーブ・ウォズニアック、など。

むしろ、他の考えを注意深く聞き取り、

着実に物事を進めていくことは

チームや組織を危険にさらすことが少なく、

能動的な部下がいる場合にはその力が顕著に発揮されるのだそうです。

 

 

声高に意見を主張することの危険性

ひとつ目からうろこの実験結果が記載されていました。

 

誰にでもわかるような単純な問題を複数人に解いてもらう際、

普通に答えてもらう場合と

間違った答えを声高に主張するサクラがいる場合とで

どれくらい正誤率が変わるか、を比較する実験です。

 

前者の全問正解率は、95%

後者では、なんと25%!

75%もの人が、

サクラの答えに引っ張られて

少なくとも1回は誤回答をしたそうです。

 

面白いのはここから。

そのときの脳の動きを計測したところ、

意思決定を司る前頭皮質が活性化したのではなく、

視空間認知に関わる部分が活性化していたそうです。

 

つまり、

サクラの言葉によって

本来正解とわかっていながら、

人々の意志決定がミスリードされたのではなく、

そもそもの問題の見え方を変化させ、

本当にそれが正解だと思って誤回答をしてしまう

ということなのです。

 

これって、とても怖いことだと思いませんか?

 

よく漫画で描かれるようなパニック時に、

声高の主張に従ってしまう大勢の人々がいますよね。

それは、

間違っているとわかっていてその言葉に従うのではなく、

本当にその言葉が正しいと思ってしまうんです。

 

内向型人間の話しとすこしそれてしまいましたが、

それだけ何かを主張するということには

責任が生じるということでもあり、

常に肝に命じておかなければならない事柄だと感じました。

 

 

内向型人間が少しでも生きやすくなるために

本書の残念なところは、

では内向型人間が具体的にどんな風に生活をしていけばいいのか、

どんな風に改善していけるのか、という点には

あまり触れていないことです。

(当たり前といえば当たり前です。

内向型人間はある意味でそのままでいいというのが本書の内容だから)

 

ただ、

自分のできる範囲で外向的なふるまいをしていくことは

できると語られています。

その際に大切なのは、

自分が重要視する仕事、愛情のある人々、高く評価している事象のため

「コア・パーソナルプロジェクト」に対してのみ

外向的に振る舞っていけばいいのではないか、ということ。

そして、「回復する自分の場所をしっかりと確保しておく」とも。

(本書ではそれを自由特性協定と呼んでいます。

簡単に言うと、自分自身と協定を結び、

特定の条件下でのみ外向的に振る舞うということのようです)

そんな心持ちでいいんです。

自分勝手でいいんです。

そんな風に言ってもらえたような気がしました。

 

 

内向型と思われる子どもの育て方については、

かなり詳しく触れられているので、

子どもがいる方で、どうも自分の子は内向的で心配だ

という親御さんにも

ひとつの参考になるのではないでしょうか。

 

 

それぞれの孤独な旅は続きます

生きづらいと感じることは究極払拭することはできないと思います。

ですが、

いい意味で自分は自分であるという自信をもって

これからも日々を積み重ねて行けたらと思います。

 

永遠なる心、思考という奇妙な海を孤独に旅する

byウィリアム・ワーズワース

 

 

僕がブログを始めた1つの理由と4つの書きたいこと

2017年2月、僕はブログを書く決意をした

はじめまして。

今日、この日からずっと始めようと思っていたブログを

書き始める決意をしました。

2年以上もぐずぐずとしていたのだけど、

今回、やっと重い重い腰をあげることができました。

 

それには、理由があります。

それは、、

 

骨盤骨折して、長期入院することになったから!

(この話しは、また別に)

 

身もふたもない話しですが、ブログを始めるには

情報を集めたり、記事を書いたり何かと時間がかかる。

 

ちょっと無理かな、とあきらめかけていたそのときに

エアポケットのようにできた空白の時間。

これは、

「新しいことをはじめなさい」と

天が与えてくれた時間なのではないか。

病院のベッドの上でそんなことを思いました。

 

「始めるなら今しかない!」

こうしてこのブログは立ち上がりました。

 

 

ブログを書く4つの理由

1.自己鍛錬の場

インディペンデントに生きていきたい。

そんなことを身分不相応ながら考えています。

そのために、必要な力は何だろう?

と考えたときに

文章を書く力も含めて、

情報を発信していく力が頭に浮かんでいます。

書く行為を習慣化し、情報を集積していく

そして、それを人の目にさらしていく。

そんな「自己鍛錬の場」にしていきたい。

 

 

2.知肉になる本のイン&アウトプットの場

ずっとこれが欲しいと思っていたんです。

自分が読んだ本をしっかりと整理して、自分の知肉にするだけでなく、

まだ読んでいない人にその本をおすすめしたい。

ときにはおすすめしてもらいたい。

 

自分はどうしようもない内向型人間で、

(内向型人間については、また別の記事にしたいと思います)

リアルの場でそれをしていくことってむずかしいんです。

(いつかは、リアルの読書会や書評オフ会なんかできたらと思いますが)

 

以前はブクログで書いていましたが、

情報を集積していく場としてはちょっと不便さを感じていました。

 「いい本に出合って、少しでもいい人生にしたい」

 

 

3.和歌山移住の記録

2015年7月、東京から和歌山県の山里に移住しました。

生き方をきちんと考え直したい

できることは自分でやっていきたい

今の資本主義社会といったん距離を置きたい

という決意からです。

 

そんな山暮らしのあれこれを記録として残すことで、

都会から田舎へと移住を考えている人にとっての

有益な情報になったら望外の喜び。

 

日々の暮らし、都会では普通だと思い込まされていたこと、

山暮らしの厳しさ、楽しさそんなことをお伝えしていきたい。

「一日一日の積み重ねが、自分を形づくる」

 

 

4.暮らし方を見つめなおす

2とも重なるんですが、

今の世の中ってとかく生きづらいと思うんです。

この現代社会をどうやって生きのびていくのか、いけるのか。

めちゃくちゃ悩んでいます。

 

具体的には

・他者との付き合い方

・お金との付き合い方

・今の社会のおかしいところ、なんとか改善できない?

・生きていく意味ってなんぞ?

など。

そんな生きづらい僕が悩んできたこと、考えてきたことを

きちんと記録していきます。

 「この生きづらい社会にほんの小さくてもいい、風穴をあけることができたら」

 

 

5.雑記帳

使ってよかったものとか、こんな情報があったよとか

考えたこととか、そんなどうでもいい情報も

合わせて書いていこうと思います。

 

 

 

よろしければどうぞおつきあいください。

宜しくお願いします。